看護師のための消化の仕組み

制酸薬の作用

ガストリンが壁細胞の塩酸分泌を促す過程を理解することで、
消化性潰瘍の治療に用いられる制酸薬の機序を整理することができます。

 

ガストリンは、壁細胞に直接作用する一方、
ある種類の別の細胞に作用し、
その細胞がヒスタミンを放出します。

 

これが壁細胞のヒスタミン受容体に結合することにより、
塩酸の放出が促されます。

 

制酸薬のタイプの一つである「H2ブロッカー」の「H2」は、
この受容体(2型ヒスタミン受容体)の略称であり、
ヒスタミンの結合を妨げることで胃酸分泌を抑制します。

 

また、塩酸の分泌の際には、壁細胞の細胞内から細胞外(管腔内)に、
H+(ブロトン)を能動的に運びだす機能が働いています。

 

制酸薬のもう一つのタイプである「ブロトンポンプ阻害薬」は、
その名のとおり、この機構を阻害し、胃酸分泌の抑制を図っています。

消化管の基礎構造と壁在神経叢のポイント

(1) 消化管に分布している壁在神経叢の存在によって、
   管腔内の状況に対応することができ、消化が可能になっている。

 

(2) 消化管は持続的・自立的に収縮リズムを持っている。

 

(3) 胃自身が、血中ホルモンを介して再び胃を調節している。